いぼ
いぼ(疣贅)とは、皮膚や粘膜に発生する小さな隆起で、多くの場合はウイルス感染が原因です。
いぼにはいくつかの種類があり、発生部位や症状によって治療法が異なります。
いぼは一般的には無害ですが、感染や広がりが問題となることがあるため、早期の治療と適切な予防が重要です。
名古屋市南区・瑞穂区でいぼでお悩みの方は新瑞橋駅徒歩5分の皮膚科・美容皮膚科クリニックのあらたまばし皮フ科ビューティークリニックまでお気軽にご相談ください。
原因
主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。HPVは皮膚や粘膜を通して感染し、皮膚細胞の増殖を促進し、いぼを作ります。
いぼは接触感染によって広がり、特に傷やすり傷がある部位に感染しやすいため注意が必要です。
高湿環境(公共プール、シャワーなど)では感染リスクが高まります。
種類
いぼは形状、発生部位、症状に応じて以下のように分類されます。
1. 尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
- 特徴: 最も一般的ないぼで、主に手、指、膝にできることが多いです。表面は硬く、ザラザラしています。
- 発生部位: 手足、特に指や爪の周り
- 原因ウイルス: HPV 2型、HPV4型
2. 足底疣贅(そくていゆうぜい)
- 特徴: 足の裏にできるいぼで、硬く、痛みを伴うことが多いです。体重がかかる部分にできるため、歩行時に痛みを感じることがあります。
- 発生部位: 足裏
- 原因ウイルス: HPV 1型
3. 扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)
- 特徴: 平らで小さないぼで、色は肌色からやや茶色です。数が多く出来ることが多いです。
- 発生部位: 顔、首、手の甲、前腕など。
- 原因ウイルス: HPV 3型、10型
4.老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)
- 特徴: ウイルス性ではなく、加齢によって発生するいぼ。隆起した褐色の斑点で、皮膚の老化現象の一つです。
- 発生部位: 顔、体幹部、首など。
- 原因: 加齢による皮膚変化。
治療法
いぼの種類、発生部位、重症度に応じて決定します。
1.液体窒素療法(凍結療法)
最も一般的な治療法です。液体窒素を使っていぼを凍結し、破壊します。数回の治療が必要です。尋常性疣贅や足底疣贅に効果的です。治療後、いぼの部位に水疱が形成されることがあります。
2.レーザー治療
炭酸ガスレーザーでいぼを焼き切る治療法です。特に足底疣贅など、深くまで感染が広がったいぼに有効です。
自費診療にはなりますが、レーザー治療では傷跡を最小限に抑えることができるため、顔などきれいに治したい部位には良い選択です。
3. 外用薬
①サリチル酸:
いぼの角質を溶かし、少しずついぼを除去します。市販薬としても使用されており、軽度のいぼに効果的です。
②イミキモドクリーム(免疫調節薬)
尖圭コンジローマや扁平疣贅などに対して、免疫反応を活性化させることでウイルスを排除します。
4.外科的切除
悪性を疑う場合や、大きないぼで生活に支障がある場合などに手術で取ることがあります。
切除後は傷跡が残ることがあります。
※部位によって当院でできない場合があります。必要な場合は他院へ紹介させて頂きます。
予防と再発防止でできること
1.衛生管理
ウイルスは接触感染によって広がるため、いぼができた部分で接触しないことや、タオルや靴下、靴の衛生管理に注意することが重要です。
2.皮膚の保護
傷やすり傷があるとウイルスが感染しやすくなるため、皮膚の保護が大切です。特にプールや公共のシャワーを使用する際は、足を守るためにサンダルを履くことが推奨されます。
3.免疫力の向上
免疫力が低下するといぼが再発しやすいため、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠が推奨されます。