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乳児湿疹

乳児湿疹は、乳児の皮膚に現れる湿疹の総称です。
具体的には、新生児中毒性紅斑、乳児脂漏性皮膚炎、皮脂欠乏症、汗疹(あせも)、おむつかぶれ、などが含まれます。
生後3−5ヶ月ごろにピークがあります。
乳児湿疹がひどく出ていたり、長引く場合はアトピー性皮膚炎との鑑別も重要です。

原因

1.皮膚の未成熟

乳児の皮膚はバリア機能がまだ十分に発達していません。そのため外部の刺激(衣服の摩擦、汗、汚れなど)に敏感で、炎症が起こりやすくなります。

2.皮脂の分泌量の増加

乳児は生後数ヶ月間はホルモンバランスの変化により皮脂分泌が増加します。皮脂が毛穴を詰まらせることで、湿疹や炎症が引き起こされます。

3.汗や湿気

汗は乳児湿疹の原因のひとつになります。汗腺に汗が詰まると炎症を起こしたり、かゆみを伴う赤く小さな発疹ができやすくなります。

治療

乳児湿疹の治療の基本は、皮膚を清潔に保ち、保湿することです。
多くは、生後8~12か月頃より自然軽快する傾向があります。

1.適切な保湿

乳児の皮膚は乾燥しやすく、乾燥により悪化するため、保湿剤を塗ることで皮膚のバリア機能を保つことが重要です。入浴後すぐに、保湿クリームやローションを塗って皮膚を保湿します。冬は乾燥が強くなるのでソフト軟膏タイプ、夏は塗りやすいクリームタイプやローションタイプを用います。

2.ステロイド外用薬

湿疹がひどい場合、炎症を抑えるためにステロイド外用薬を使用する場合があります。短期間であれば副作用の心配は少なく、かゆみや炎症を抑える作用があります。

予防

1.保湿

 乳児の肌を常に潤いのある状態に保つことが湿疹予防につながります。また、部屋の湿度を適度に保ち、過度に乾燥した環境にさらされないようにすることも重要です。

2.汗はそのままにしない

汗をかいたら早めに拭き取り、肌を清潔に保つことが重要です。

3.衣服の選び方

乳児の肌は敏感であるため、柔らかい素材の衣服、汗を吸収しやすいコットン製の服がおすすめです。

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